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山崎隆のシェアハウスで幸せになる方法

失敗例に学ぶ⑥
[一般流通物件をシェアハウスにして不動産投資をする]

不動産投資をしたい人にとって、昨今のシェアハウス・ブームは気になるところだと思います。一般流通物件を購入し、一定のリノベーションを施し、シェアハウスに転用するという投資法が流行しつつあるからです。

このようなビジネスモデルを一言で語るのは難しいのですが、特に注意を促したいことが2つあります。

一つは、予算の問題もありますが、できれば「区分所有権」の物件(つまり、分譲マンション)ではやらない方が好ましいということ。

もう一つは、仮に建物の用途変更の手続きが難しいとしても、少なくとも消防関係の法律には十分に配慮して災害時の安全性を確保することです。

今後、シェアハウスに係わる法規が変わる可能性もあります。平成27年には「寄宿舎」に関する東京都の安全条例が緩和の方向性で改正されましたが、今後も様々な改正があるかもしれません。

現時点では緩和の方法へ進みましたが、建築した当時は合法でも、時が経てば“既存不適格”という状態にならないとも限りません。
ですが、重要なことは「人が暮らすための建物として安全性が確保されているか」という本質的なことです。それを第一優先に考えることです。

建築基準法という法規は、公共の利益のために個人の土地利用権を制限しようとする法律でもありますが、常識的な範囲内においては、個人の財産権まで無闇に制限するものではありません。民法ではないのですから。

まあ、それこそが、全国各地に違法建築物が数多く建っているということの原因にもなっている訳ですが、だからといって安全性を蔑ろにしてもいいという訳ではありません。

不動産投資においても「個人が儲ける」という目的よりも「公共の利益」を優先すべきと願っています。

公開日:2016年6月29日

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